8月終盤に差し掛かった今週21、22日はフジロックフェスティバル2021が開催されました。
昨年はコロナの関係もあってオリンピックと同じように2021年に延期という形で歴代初の開催中止という決断を行っていました。
そして今年2021年は万全の体制で開催をするということで開催されましたが、実際SNS等で見ると実際どうなのか・・・?といった声も多くある状態です。
そんな中皆さんに知ってほしいのが今回の本題である、ウドーミュージックフェスティバル2006年です。
一部では伝説のフェスとも言われていて、ロックファンなら知ってる方もいるのではないのでしょうか。
そんなウドーミュージックフェスティバルを今回はまとめていきたいと思います。
フェスのはずなのに観客が・・・。
ウドーミュージックフェスティバルとは?

2006年にウドー音楽事務所が主催をした大人の夏フェスと称した夏フェスなんですが、2004年に開催されたロック・オデッセイの後継イベントです。
ウドーロックフェスティバルの開催会場は、富士スピードウェイ(静岡)と泉大津フェニックス(大阪)を使用しており、出場するアーティストも海外アーティストが多数出場しており、国内アーティストも期待の若手枠という形でMTVステージにて出場をしていたロックフェスになります。
また、他のフェスと同じように、キャンプサイトも充実しており他のフェスと比べても引けを取らないようなフェスの予定でした。
なぜ伝説のフェスと呼ばれるようになったのか?
海外有名アーティストを多数揃えていたウドーミュージックフェスティバル。
伝説のフェスと呼ばれた理由は、出演アーティストの豪華さだけじゃなかったんです。
通常であれば、フェス会場が開かれる前から長蛇の列ができ、入場待ちをされるのが当たり前のフェスですが、このウドーミュージックフェスティバルは一味どころか二味違った。
当日の会場はガラガラ。
あまりにも人がいなさ過ぎてネットに写真が多数アップされ、からかわれる程の人のいなさ。
ネットでは盆踊り会場なんて比喩されていたり。
さらに悲しいのが、MTVステージにてトリを飾っていたthe ARROWS。
名古屋出身のロックバンドで、現在は多数楽曲提供などを行っているバンドさんです。
楽曲も歌モノ系でかなり聞きやすい楽曲が多いんですが、この日MTVのトリを任された彼らは、観客数5人を前にトリを務めあげました。
その他のバンドの演奏でも同じような有様で、どこのステージを見ても観客が少ない。
中盤になってから徐々に人が増えてはいき、後半からはかろうじてフェスと言えるほどの観客数になりました。
ですが、それでも他フェスと比べても同等と言えるほどの観客数ではなかったのです。
これが伝説のフェスと言われた要因です。
出演アーティスト
ウドーミュージックフェスティバルは7月22日と7月23日の2Daysで静岡県と大阪府で同時開催だったので、出演者は日替わりで交代して両会場に出演しました。
モビリタ・ステージ
- サンタナ
- ジェフベック
- ドゥービー・ブラザーズ
- プリテンダーズ
- ヌーノ・ベッテンコート
- バディ・ガイ
- レット・ミラー
- キッス
- ポール・ロジャース
- アリス・イン・チェインズ
- プッシーキャット・ドールズ
- セバスチャン・バック
- テイラー・ホーキンスアンド・ザコートテイル・ライダーズ
- ソフト
スクウェア・ステージ
- ベン・フォールズ
- フォープレイ
- Char
- ベン・リー
- リチャード・ジュリアン
- テディ・トンプソン
- タイド
- スティーブ・ヴァイ
- ゴッドスマック
- ポーキュパイン・ツリー
- トライブ・オブジプシーズ
- モーニングウッド
- クリック・ファイブ
- エンデバーアフター
ワープド・ステージ
- ソーシャル・ディストーション
- ぺニーワイズ
- ヴァンダルズ
- NICOTINE
- ファジー・コントロール
- ブラックプール・ライツ
- ART-SCHOOL
- ライチャス・ジャムズ
- ゴリラ・アタック
- エバーセット
- ギターウルフ
- BALZAC
- detroit7
MTVステージ
- てるる…
- ヘア・ブレインド・ユニティ
- SOURCE
- Base Ball Bear
- シュノーケル
- ダブル・フェイス
- the ARRPWS
- SPECIAL OTHERS
- TUFF SESSION
- ANA
- APOGEE
- ala
この中のいくつかのバンドはMCで観客が少ないことを皮肉っていたとか。
まぁしかないと思いますけどね・・・。
なぜウドーミュージックフェスティバルは失敗したのか?
失敗した理由には様々な理由があると思われます。
例えば料金で言えば、ロッキンジャパンであれば1日券であれば13,000円から購入ができ、今年開催したフジロックであれば、20,000円からとなります。
ウドーミュージックフェスティバルは1日券16,000円からでした。
確かに出演するアーティストを考えればむしろ安いくらいかもしれません。
ですが、さらにかかわってくるのが立地になってきます。
例えば静岡県富士スピードウェイの場合は、御殿場駅までまず向かわなければなりません。
東京駅から御殿場駅まで最短でも3回乗り換えをして90分かかります。さらにそこからタクシーかバスを使って20分かかります。
フジロックで例えると、東京駅から越後湯沢駅まで新幹線1本で1時間ほどで着くので、おそらくそういった理由もあって行くことをやめた方も多いのではないか?と言われています。
会場マナーが最悪だった。
フェスに行き慣れている方であればきっと当然と思うであろうマナーが守られていなかったというレビューが多かった。
こういったフェスではブルーシートでの場所取りやスペースを多く取る設置物の持ち込みが禁止されている場合が多いですが、最前列でブルーシートを敷く方もいたり、イスを設置したり、挙句に寝始める方まで・・・。
また、飲食物の持ち込みも禁止されていることが多いのですが、中では缶ビールを持参する観客まで・・・。
その他にも様々なマナー違反が居たそうです。
他のフェスと比べて明らかに空いているという理由もあるのでしょうが・・・。
挙句に喧嘩が始まる
フェスでよく見る光景として揉め事がありますが、このフェスでは観客が演者に暴言を吐いてるわ、後ろから蹴られるわ、大声でカラオケを始める方や曲の解説を始める方まで出てくる始末。
そうなると揉め事が増えていく一方で小さな喧嘩がそこらじゅうで起きていたらしく、トラブルが続出してました。
結果ウドーミュージックフェスティバルは2006年だけ。
きっとこういった事情もあったのでしょう。
その翌年は開催されることもなくウドーミュージックフェスティバルは2006年だけで終わってしまいました。
ですが、様々なレビューを見ていると結果的にめちゃくちゃいいフェスだったそうです。
ウドー音楽事務所は様々なコンサートの企画を行っているだけあって、演奏面に関して音は抜群によかったようで、その点に不満を抱いているレビューは調べた限り出てきませんでした。
一概に何をどうすれば成功していたかは言えませんが、 かなりもったいないフェスだったんでしょう・・・。
最後に
今回このウドーミュージカルフェスティバルを調べた理由は、フジロックフェスティバル2021の状況をSNSなどで見ていたことがきっかけです。
冒頭にもお伝えした通り、今回のフェスでは感染対策を行ったうえで開催するということでしたが色々思うことがあったので、あえて伝説のフェスをまとめた次第です。
フジロックについては、また別でまとめておきたいと思います。
Chroでした。
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